<Sideアーサー>
膝をだきかかえ夜の帳
お前の瞳を思い出した
当たり前のように傍にいた
当たり前が突然終わった
自分をごまかして
「これでいいんだ」って
言い聞かせるように俺は笑う
終わりがくるそのときまで
俺の隣で笑っていてくれ
まだここにはお前がいる
俺の中にだけ存在してる
お前の代わりなんていなくて
世界が崩れてしまうことを
今更なんだと分かっていた
今更そんなことに気づいた
お前の姿が遠くへ消えてく
小さな背中を目に焼き付け
限界がくるそのときは
お前の両目に俺を映して
そうだ俺はここにいる
お前の心に居場所が欲しい
お前のはかない笑顔を見て
俺も無理やりに笑みを返す
傍にいるだけで報われてた
傍にいるだけで救われてた
「さようなら」
「ありがとう」
世界が終るそのときまで
俺の一番はずっとお前だ
当たり前にはもう届かない
俺の中にだけ存在してる
<Side菊>
膝をだきかかえ夜の帳
私の髪色闇に溶けた
当たり前のように傍にいた
当たり前が突然終わった
自分をごまかして
「これでいいんだ」って
胸に突き刺さった貴方の笑顔
終わりがくるそのときまで
あなたの傍では笑っていましょう
まだここには私がいる
貴方の心の片隅をください
私の代わりは沢山いて
世界は変わらず回ることを
当たり前なんだと分かっていた
当たり前だと気づいてしまった
貴方の姿が霞んで見えない
翡翠の瞳を目に焼き付け
限界がくるそのときは
貴方の両目に私を映して
まだ貴方はここにいる
私の中にだけ存在してる
貴方のさみしい笑顔を見て
私も無理やりにほほ笑んだ
傍にいるだけで報われてた
傍にいるだけで救われてた
「さようなら」
「ありがとう」
世界が終るそのときまで
私の一番はずっと貴方です
当たり前にはもう届かない
私の中にだけ存在してる
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